九州大学と直方市が協力し、直方市立直方西小学校においてICTを活用した 「起業家精神」教育を実施

~公立小学校としては前例のない直方市との取組み~

 九州大学グローバルイノベーションセンター(GIC)は、2021年2月に直方市と締結した連携協力に関する協定により、九州大学のオープンイノベーション(KOINE)を活用した地域産業創生を進めています。この中で、地域での起業家精神(アントレプレナーシップ)の醸成が長期的な地域産業基盤のよりどころであると考え、今回、九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(QREC)と共同で、2月25日(金)に直方市立直方西小学校6年生を対象とし、ICTを活用した「お店の検討」という起業体験教育授業を実施します。
 本授業では、アイデアの創出からビジネスプランの作成に、クラウドでのデータ共有やプレゼンテーションツールを活用した資料作りや、オンライン会議システム(ZOOM等)を活用した発表を実践しながら、アントレプレナーとしての基礎知識について学ぶことを目的とします。
 九州大学では、全学生を対象に、幅広いアントレプレナーシップ教育を提供し、起業体験を学べるQSHOPプログラムを実施しています。このQSHOPの成果を活用した初等教育向けプログラムを今回実施します。このプログラムは、文部科学省が2020年度から小学校で実施する「生きる力」を育む新しい学習指導要領の骨子となるもので、自ら学び実践し、将来につなげる取組みを実現するものです。また、ICTの活用と国際交流の促進も視野に入れて、フィンランドと連携します。フィンランドでは、初等教育でのアントレプレナーシップ教育を2014年に導入し成果を挙げており、今回は、ICTを活用しフィンランドに向けて発表します。
 今回の取組みは、QRECでの「起業意思」の形成研究にもつながると期待され、またフィンランドと共に地域創生のエコシステムに関する研究を進める予定です。今後、直方市とは、継続的に初等教育におけるアントレプレナーシップ教育を実施し、地域創生につなげていくことを目指します。

担当教員からのメッセージはこちらからご確認できます。

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