九州大学発スタートアップの株式会社JCCL(本社:福岡市西区)は、このたびCO₂分離・回収装置の製品化に成功しましたので、お知らせいたします。
今回製品化されたのは、CO₂分離膜性能評価装置の『VSS1』及び固体吸収剤によるCO₂回収装置の『VPSA1』です。これらの装置は、九州大学工学研究院の星野友教授の特許技術をコア技術とし、福岡市をはじめとする公的機関からの支援・共同研究を経て、JCCLが完成させた、まさに産学官連携により生まれた成果です。株式会社JCCLは、政府が目指すカーボンニュートラル実現に向けて低コストなCO₂分離回収に貢献してまいります。
装置の特徴
①減圧蒸気スイープ型膜分離性能評価装置(VSS1)
・CO₂分離膜に、調湿されたCO₂含有ガスを流し、透過側を減圧、蒸気供給することで膜の性能を評価する装置。
・透過側に流す減圧蒸気の供給量や相対湿度を自動制御し、濃度13%のCO₂を1ヶ月以上安定して97%以上に濃縮できることを確認済み。
・DACや排ガスからのCO₂回収のために自社で開発した分離膜の性能評価や、CO₂回収装置の設計に活用可能。
②減圧蒸気スイング型CO₂回収装置(VPSA1)
・調湿されたCO₂含有ガスを固体吸収剤に供給してCO₂を 吸収させ、相対湿度が自動制御された減圧蒸気を定量供給することで1日2kg程度のCO₂を97%以上に濃縮・回収できる 装置。
・自社で開発した吸収剤の性能評価や小規模・低コストなCO₂回収装置設計に活用可能。
5月24日の会見にて。左から、九州大学の神﨑理事、福岡市の高島市長、九州大学の石橋総長、
九州大学の星野教授、株式会社JCCLの山下COO、株式会社JCCLの梅原社長
お問合せ
※メールアドレスの★を@に変更してください。
≪研究内容について≫
九州大学大学院工学研究院 教授 星野 友
Mail:hoshino.yu.673★m.kyushu-u.ac.jp
≪装置販売について≫
株式会社JCCL 事業開発部 馬場﨑
Mail:babasaki.takashi★jccl.co.jp
≪福岡市と大学との連携について≫
福岡市経済観光文化局 創業・大学連携課
Mail:sogyodaigaku.EPB★city.fukuoka.lg.jp
≪九州大学の報道に関すること≫
九州大学 広報課
Mail:koho★jimu.kyushu-u.ac.jp
九州大学ホームページも併せてご参照ください。