〜ベトナム社会主義共和国のヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席が九州大学伊都キャンパスに来訪されました ~
2023年11月30日(木)、ベトナム社会主義共和国のヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席が、九州大学伊都キャンパスに来訪されました。トゥオン国家主席は、日越外交関係樹立50周年記念のため来日中でした。
ベトナム政府は、国家グリーン成長戦略に基づき、温室効果ガスの排出削減に注力していますが、その中でも水素エネルギーの研究・開発と実用化に向けた取組を強化しており、日本国内で先進的な水素エネルギー教育研究拠点を構築している九州大学にご関心をお寄せいただいたことが、今回のご来訪につながりました。ベトナムの国家主席が九州大学に来訪されたのは今回が初めてです。
はじめに椎木講堂において、ベトナムからの留学生や教職員が、トゥオン国家主席を拍手で出迎えた後、石橋達朗総長からトゥオン国家主席に博多織のテーブルセンタークロスが贈られ、トゥオン国家主席から石橋総長にハノイの文廟を描いた刺しゅうが贈られました。石橋達朗総長から、「我々九州大学と貴国とは、クリーンエネルギーや農業をはじめ、医学などの幅広い分野における人材・学問の交流をさらに深め、アジアそして世界の発展、平和に共に貢献していけることを強く願っています」と九州大学を訪問していただいたことに歓迎の意を表した後、九州大学の紹介動画の上映を行い、ベトナムからの留学生及び研究者約30人とトゥオン国家主席との間で交流を行いました。トゥオン主席は参加した留学生に「九州大学で勉強・研究できている時間は皆さんの人生で一番大事な時間だと思います。九州大学で学んだことをぜひ国に還元してください」と所感を述べられました。
その後、トゥオン国家主席は、水素と酸素を用いて作り出す電気で走行する燃料電池自動車の「MIRAI」で水素エネルギー国際研究センターに移動され、同センターを視察し、佐々木センター長の説明に熱心に聞き入り、時々質問もされました。
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