~ 令和4年度「九州大学安全の日」講演会を実施しました ~
令和4年9月13日(火)に、令和4年度「九州大学安全の日」講演会を開催しました。
本学では、平成28年9月に屋久島における授業実施期間中に本学学生が亡くなった事故を受け、過去の事故の記憶を決して風化させることなく、教育研究活動における安全の確保、事故災害の発生の防止、安全意識の向上を図るため、10月1日を「九州大学安全の日」に制定しています。
「九州大学安全の日」の取組みの一環として、平成29年度から毎年、本学の教職員及び学生を対象に安全の日講演会を開催しています。6回目となる今回も昨年度と同様に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、Webによるライブ配信と、録画版を後日配信する形式で実施しました。
当日は、講演会に先立ち、上記の屋久島での事故、平成29年10月に発生した探検部合宿中の事故、及びこれまで本学に関わる事故等で亡くなられた方々に黙とうを捧げた後、石橋総長から、「健康に、かつ安全に学び、働き、教育研究活動を行うためには、本学構成員全員が安全衛生の重要性を常に認識して、積極的かつ継続的に取り組んでいかなければならない」「本講演会を通して、事故の未然防止策の実施、更なる安全意識の向上に繋げてもらいたい」旨の挨拶がありました。
その後、環境安全教育、安全工学、化学工学がご専門の富田賢吾教授(名古屋大学 環境安全衛生管理室)から、「事故から学ぶ大学の安全~研究や実験中の事故に関する安全確保~」と題し、実際に大学で起こった事故の事例を取り上げながら、事故への対処や、事故の事例を教訓として再発防止策に活用することについて講演いただきました。
また、本学「授業実施における安全管理検討ワーキンググループ」のワーキンググループ長を務める大槻恭一教授(九州大学大学院農学研究院)から、「授業実施における安全管理」と題し、リスク&クライシスマネジメントや、本学の授業における安全管理について講演いただきました。
さらに、西田理事・事務局長(危機管理担当)から、本学における事件・事故等の現状について報告がありました。
これらの講演・報告を通じ、本学構成員の研究や実験中の事故等に関する安全確保に関する知識の習得、安全意識の向上が図られました。
本学では、安全管理や安全教育に関する専門家等による啓発活動を毎年開催し、安全の確保、事故等の発生防止のために、今後も取り組んで参ります。
参考Webサイト
○九州大学安全の日
○教育研究活動における安全管理・安全教育活動支援基金
○課外活動における安全対策等支援基金
九州大学ホームページもあわせてご参照ください。