人工知能による原発性アルドステロン症の病型予測モデルを開発

〜 手術で治癒可能な高血圧症の早期発見に向けて 〜

 高血圧症は、脳心血管病の最大のリスク要因です。わが国では、高血圧症の患者は約4300万人であると推定されていますが、適切に血圧がコントロールされているのは、わずか1200万人程度です。超高齢社会において健康寿命の延伸のためには、高血圧症の適切な診断・治療は国民医療の観点からも喫緊の課題です。高血圧症の多くは原因不明の「本態性高血圧」ですが、約10%は原因が特定できる「二次性高血圧」であり、治療方針が大きく異なります。
 原発性アルドステロン症は、副腎に由来するアルドステロンという血圧を上げるホルモンの過剰により高血圧症を発症する病気であり、病型によっては手術により治癒が期待できます。原発性アルドステロン症は、高血圧症の5-10%を占める頻度の高い二次性高血圧の一つであり、本態性高血圧と比較して脳心血管病のリスクが高く早期発見が重要です。しかしながら、病型診断には専門医療機関における検査が必要であるため、早期に正しく診断される患者は多くありません。
 九州大学大学院医学研究院の小川佳宏教授、馬越洋宜特任助教、同大学大学院医学系学府の兼子大輝大学院生らの研究グループは、人工知能(AI)の技術により、簡単に測定できるアルドステロン、カリウム、ナトリウムの3つの血液検査項目のみで、病型を高い精度で予測可能なモデルの開発に成功しました。今回のAI技術により専門医療機関でないプライマリケアの段階において、手術で治癒可能な病型の患者の早期発見が可能となり、効率よく適切な治療の提供につながり、医療の質の向上が期待できます。

詳細

九州大学プレスリリースをご参照ください。

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