映像に合わせて左右の眼を揃える脳のしくみを解明

〜両眼のずれに悩む⼈々の治療法開発に期待〜

ポイント

・⾒えにくさが⽣じる⼀つの原因は、左右の眼が揃わないこと
・映像に合わせて両眼を揃えるための脳神経ネットワークを解明
・斜視矯正のためのリハビリテーションに活かすことを期待

概要

 ⼈の両眼は、互いに協調して動くことで、視界を安定させ、⽴体感を得ています。しかし、少なく⾒積もって全⼈⼝のうち5%が、両眼を揃えることに困難を抱えていると指摘されています。ところが、視覚映像に合わせて両眼を揃えるために、いつ、どのように脳内ネットワークが働いているかは明らかではありませんでした。
 今回の研究では、視覚映像に合わせて両眼を揃えるための脳内基盤として、⾒るための脳部位、⼩脳、前頭部分にわたる幅広い脳内ネットワークの関わりが明らかになりました。
 九州⼤学⼤学院⼈間環境学研究院の光藤宏⾏准教授、国際医療福祉⼤学の緒⽅勝也教授、および福岡国際医療福祉⼤学の⾶松省三教授らの研究グループは、右眼と左眼⽤の映像としてわずかに横または縦にずれている画像を健康な参加者に⾒せ、脳のごく微⼩な磁場を測定する脳磁計を⽤いて、両眼を別々に動かす脳のしくみを調べました。映像に対して眼が動く直前では映像のずれの向きにかかわらず脳活動は似ていましたが、眼が動くタイミングでは横⽅向と縦⽅向のあいだで異なる脳神経ネットワークが使われていることがわかりました。
 この結果は、斜視などの、両眼を協調して動かすことの障害の原因の理解、およびリハビリテーションに活かせる基礎的な知⾒です。
 本研究成果は英国のオンライン学術雑誌「Scientific Reports」に2022 年7 ⽉8⽇(⾦)に掲載されました。

詳細

九州大学プレスリリースをご参照ください。

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