漆⽣産量は樹と葉の⼤きさがポイント

~ 漆⽣産量の多い個体を選抜し、国産漆増産に貢献 ~

ポイント

・国宝・重要⽂化財の修理には国産漆の使⽤が求められています。
・漆⽣産量の多いウルシは樹が太く、葉が⼤きいことを明らかにしました。
・本成果は、今後の国産漆の増産や安定供給に役⽴ちます。

概要

 国⽴研究開発法⼈森林研究・整備機構森林総合研究所と九州⼤学の研究グループは、漆⽣産量の多い個体は樹が太く、葉が⼤きいことを明らかにしました。
 国宝・重要⽂化財の修理に⽋かせない国産漆の増産は、我が国の伝統⽂化の継承に不可⽋です。漆増産に向けて漆⽣産量の多い個体を選抜することは重要ですが、どのような個体において漆⽣産量が多くなるのかよく分かっていませんでした。そこで本研究では、DNA情報からウルシ林の構成を調査するとともに、各個体の胸⾼直径、樹⾼、葉のサイズを調査し、漆⽣産量の指標となる漆滲出⻑(ウルシの幹に付けた傷から下⽅向に滲出した漆液の最⼤の垂下⻑)との相関を評価しました。DNA分析の結果、7林分で10種類のクローンが⾒つかりました。これらのクローン間で胸⾼直径や葉が⼤きいクローンは漆滲出⻑が最も短いものに⽐べて約2〜9倍⻑いことが分かりました。また、葉のサイズは胸⾼直径よりも漆滲出⻑と⾼い相関を⽰し、胸⾼直径に⽐べ漆⽣産量の早期判定指標になる可能性が⾼いことも分かりました。
 現在、本研究で明らかになった漆⽣産量の多いウルシ苗の⽣産に取り組んでおり、今後の国産漆の増産や安定供給に役⽴つと考えられます。
 本研究成果は、2023年3⽉29⽇に⽇本森林学会誌でオンライン掲載されました。

用語解説

* クローン
無性繁殖によって育成された個体で同じ遺伝⼦を持ちます。茨城県や京都府などでは、親⽊から採取した根を切り分けて育てる分根苗を利⽤しています。分根によって作られた苗は同じ遺伝⼦を持つクローンであるため、分根苗で造成した林をウルシクローン林と呼んでいます。

詳細

詳細はプレスリリースをご参照ください。

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【メディア掲載】 「ピクトグラムとジェンダー」に関する記事が掲載されました(西日本新聞朝刊)

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