ブータンとの遠隔医療セミナー

九州大学病院国際医療部
清水 周次 教授

ブータンは険しい山国のため舗装されている道路も少なく、地域医療機関への患者搬送や首都への移動には数日を要することもまれではない。このような状況の中で遠隔医療に対する期待は頗る大きい。
しかしながら国内における十分なインターネットは整備されず、医療応用には程遠い状況が長く続いた。昨年になり国はその重要性を鑑みDrukRENと呼ばれる学術用の高速インターネット網を新たに構築し、海外とも大容量で通信できる環境でその運用を開始した。

これを機に我々はインターネット開通直後の昨年10月、首都のティンプーにブータン各地から医師と技術者を招待して第1回遠隔医療ワークショップを開催し、遠隔医療活動を協働して開始した。

第1回ブータン遠隔医療ワークショップの集合写真(2019年10月、ティンプーにて)第1回ブータン遠隔医療ワークショップの集合写真(2019年10月、ティンプーにて)
第1回ブータン遠隔医療ワークショップの様子第1回ブータン遠隔医療ワークショップの様子

本年、第2回目のワークショップは新型コロナウイルス感染症のためにウェビナーの形式で計画されることとなった。
今回のプログラムは医師を対象とし、全国の基幹医療施設を接続する形で、国内最大の医療課題3つを取り上げる。

1)未だ罹患率と死亡率が世界トップクラスである胃癌の疫学
2)小児科専門医の少ない国における妊娠中の胎児診断法
3)コロナ時代を踏まえた医療教育のデジタル化

イベントに関するURL

http://www.temdec.med.kyushu-u.ac.jp/img/katsudo/domestic/2020BT/2020BT_program.jpg

チームメンバー

ブータン国立医科大学(ケザール・ギャルポ)
Kinzang P. Tshering 学長

九州大学病院・アジア遠隔医療開発センター
上田真太郎 特任助教

共同実施機関

ブータン国立医科大学(ケザール・ギャルポ)

主な関連論文

  1. 清水周次、他:遠隔医療教育の国際展開. 日本医師会雑誌 147(8): 1576 2018
  2. Ho SH, Shimizu S, et al. Telemedicine for gastrointestinal endoscopy: The Endoscopic Club E-conference in the Asia Pacific Region. Endosc Int Open 5(4):E244-E252, 2017
  3. Shimizu S, et al. Telemedicine: principles and the future. In:Mishra PK (eds):Textbook of Surgical 1352-1356, 2016
  4. Shimizu S, et al. Remote transmission of live endoscopy over the Internet. Dig Endosc 28(1):92-97, 2016
  5. 清水周次:国際医療部. 学士鍋 181: 3-4, 2016

問い合わせ先

[Contact] 清水 周次
[Telephone] 092-642-5014/5856
[E-mail] shimizu.shuji.382★m.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

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