【受賞】矢原徹一名誉教授が「日本植物学会大賞」を受賞しました

授賞式の様子

大学院理学研究院の矢原徹一名誉教授が「日本植物学会大賞」を受賞しました。この賞は、日本植物学会が制定する「公益社団法人日本植物学会賞」のうち、日本植物学会および植物科学の発展へ寄与した人物に授与されます。

受賞者

矢原 徹一 (大学院理学研究院 名誉教授)

研究テーマ

植物分類学、生態学、保全生物学といった多岐にわたる学術領域

研究概要

矢原徹一名誉教授は、植物分類学・生態学・保全生物学の分野で先駆的な研究を展開し、DNA解析やMIG-seq法などの最新技術を駆使して植物系統研究を発展させました。また、繁殖生態学を切り拓き、「花の性」や「保全生態学入門」などの著作を通じて分野の基盤を築くとともに、国際的な生物多様性保全や「決断科学」の提唱など学際的な実践にも尽力されました。これらの研究成果と社会的貢献の広がりは学界を超えて大きな影響を与えており、日本植物学会大賞にふさわしい人物と評価されました。

関連先リンク

がん治療装置の普及を促進する『量子メス』に必要なイオン数の達成に見通し

―「見えるエネルギー」で生体機能と病気の予兆を捉える―新開発のAVIDマウスが切り拓く未来の医療

関連記事

  1. 小笠原諸島から新たに4新種を含む小蛾類を発見

    ―海洋島における腐食性蛾類の多様性と列島間の遺伝的分化を明らかに―生物資…

  2. 九州山地で起きている土壌侵食による土壌微生物相の…

     ~ 椎葉の奥⼭では、シカ増加に伴う⼟壌侵⾷により、ブナが衰退 ~ …

  3. 《11/7開催》九州大学熱帯農学研究センター 創…

    「アジアとの共創で描く持続可能な農業と環境」九州大学熱帯農学研究セン…

  4. 母牛から仔牛へ”腸内細菌のバトン”

    ~母牛への中鎖脂肪酸給与が腸内細菌叢を制御して仔牛の飼料効率を改善させる~…

  5. 生物の形作りのメカニズムをAIが画像から提案

    研究者が行ってきた発見的プロセスを基盤モデルが継承医学研究院三浦 岳…

  6. シカの増加は森林の炭素貯留機能を半減させた

    農学研究院片山 歩美 准教授天然林における高いシカ採食圧の影響を初め…

  7. 【11/12開催】第29回生きものサロン-菌糸の…

    ~菌糸の世界 -脳がないのに知的な行動?-今回は、東北大学の 深澤 遊 …

  8. 【10/13開催】令和6年度 比較社会文化研究院…

    ~食を考えることは、自然とのあるべき関係を取り戻し、文化的な多様性に寛容な社…