「慢性活動性EBウイルス感染症を対象としたJAK1/2阻害剤ルキソリチニブの医師主導治験」を遂行

— 治療薬としての可能性に期待 —

医学研究院
石村 匡崇 講師

ポイント

・JAK1/2阻害剤ルキソリチニブは、参加者の22%に疾患活動性の完全消失をもたらしました。
・治療を完遂した患者さんの71.4%が外来での治療を継続できました。
・ルキソリチニブはCAEBVの疾患活動性を抑え、造血幹細胞移植の効果を向上させる可能性があります。

概要

 聖マリアンナ医科大学血液・腫瘍内科学の新井文子主任教授らの研究グループは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)に対するJAK1/2阻害剤ルキソリチニブの効果を検証する医師主導治験を実施しました。この治験には、発熱や肝機能障害などの炎症症状を持つ9人の患者さんが参加し、そのうち22%(2人)が疾患活動性の完全消失、「完全奏効」を達成しました。7人が治療を完遂し、そのうち5人(71.4%)は治療中に血液毒性や病気の進行を示さず、外来での治療が可能でした。1人は治療中に病変部の縮小による出血が見られたため、治療を中止しました。これらの結果はルキソリチニブがCAEBVの疾患活動性に対して有望な治療薬であることを示しています。

この研究は日本医療研究開発機構の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌 Blood neoplasiaに、2024年11月2日に発表されました。

本件の詳細はこちらをご参照ください。

お問い合わせ先

大学院医学研究院 石村 匡崇 講師

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