石川邦夫教授が紫綬褒章を受章

~歯学研究院の石川 邦夫(いしかわ くにお)教授が、令和6年春の紫綬褒章を受章しました。~

石川教授は、東レ株式会社、徳島大学歯学部助手、岡山大学歯学部助教授を経て、平成13年11月に本学大学院歯学研究院教授に就任。歯科治療に使用される人工骨補填材について、溶解析出法という新しい製造方法を発明し、骨組成(炭酸アパタイト)骨補填材を開発しました。

従来の人工骨補填材は機能が限定的であり、歯科領域においては荷重が負荷されるインプラントを前提とした骨再生術などへの適用は承認されていませんでした。そのため、患者自身の骨を採取し、骨欠損部に移植する自家骨移植が第一選択として行われていましたが、自家骨移植には健全部位への侵襲、採取可能な自家骨量や形態の制限など、重篤な問題がありました。

本開発により、骨組成(炭酸アパタイト)骨補填材は適用制限がない歯科用人工骨補填材として初めて薬事承認され、従来行われていた自家骨移植が不要になるなど、歯科医療環境を一変させました。

今後は整形外科用炭酸アパタイト骨補填材としても実用化を見込むなど、国民生活、健康・医療の向上に多大な貢献を果たしたことなどが高く評価されました。

九州大学ホームページも併せてご参照ください。

【5/18開催】九州大学筑紫キャンパスにて「オープンキャンパス」を実施します

【5/14開催】データ駆動イノベーション推進本部デジタル社会創造研究部門 第8回研究会

関連記事

  1. 《3/19開催》第181回アジア・オセアニア研究…

    松島 綾美 教授(理学研究院 化学部門)九州大学アジア・オセアニア研…

  2. 細胞膜の急速な拡大を可能にする新たなメカニズムを…

    膜タンパク質を一時的に格納する細胞膜構造が細胞運動を支える医学研究院…

  3. ⺟⼦間の⼝腔細菌共有を⾼精度に検証

    〜⺟乳栄養児と⽐べて、⼈⼯乳栄養児ではその共有量が多いことが明らかに〜…

  4. 《10/3開催》Qst Lounge #7「水素…

    「水素エネルギーと脱炭素」~水素技術の社会普及に向けて~本学社会連携…

  5. 《8/30開催》全国がんプロ協議会市民公開シンポ…

    がん医療の新たなニーズとその新展開次世代のがんプロフェッショナル…

  6. オオクロバエは鳥インフルエンザウイルスを運ぶ

    農学研究院藤田 龍介 准教授今後の鳥インフルエンザ対策にはハエにも注…

  7. 平滑筋肉腫の免疫逃避に関わる分子を発見

    ~免疫療法が不応とされてきた転移性平滑筋肉腫の新たな治療法開発に期待 ~…

  8. ミトコンドリアを介した褐色脂肪細胞の自己活性化・…

    ~ 新しいアプローチによる肥満治療薬開発への期待 ~ポイント・肥…