講演会&ワークショップ「平和構築と国際援助を考える―異文化の声に耳を澄まして」
長 有紀枝(おさ・ゆきえ) 先生(立教大学教授・NGO難民を助ける会々長)をお招きして、講演会&ワークショップ「平和構築と国際援助を考える――異文化の声に耳を澄まして」を以下の要領で開催いたします。
平和構築や国際援助、国際協力、国際政治、政治哲学、倫理学などにご関心のある方は、ぜひお越しください。
参加費は無料です。事前登録も不要です。
日 時: 2023.09.28 (木) 14:30 ~ 17:40
場 所: 九州大学伊都キャンパス
イースト1号館 EB-112教室
(福岡市西区元岡744番地)
定 員: なし
参加費: 無料
チラシ(別タブで開きます)
詳細
●講演:
長 有紀枝(立教大学教授、NGO難民を助ける会会長)
DO NO HARM原則と「翻訳」から考える国際社会と平和構築 ~ボスニア・ヘルツェゴヴィナを主な事例に
●タイム・テーブル:
14:30~14:40 挨拶、講師紹介
14:40~16:10 講演 長 有紀枝 先生
「DO NO HARM原則と「翻訳」から考える国際社会と平和構築~ボスニア・ヘルツェゴヴィナを主な事例に」
16:20~17:40 長 有紀枝 先生を囲んでのワークショップ
提題:永田理乃(九州大学大学院地球社会統合科学府博士課程)「共感と平和構築―紛争後ボスニア・ヘルツェゴビナへの国際社会の役割―」
●趣旨:
DO NO HARMとは米国のメアリー・アンダーソン(Mary B.Anderson)が1999年にその著Do No Harm: How Aid Can Support Peace- or War(1999 Lynne Riener Publishers)(大平剛訳『諸刃の援助 紛争地での援助の二面性』(2006明石ライブラリー))で示した援助の原則です。
発表以来、すでに四半世紀近くが経過していますが、同原則は現在でも、紛争地の人道援助に留まらず、開発支援、国内外の災害救援、平和構築にも通底する重要原則・国際規範として認識されています。
本セミナーでは、実務家として、紛争地や国内外の大規模災害の人道支援に関わり、研究者として、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのスレブレニツァの虐殺事件の真相究明を通じて現地の平和構築を主要研究課題とする長有紀枝先生に、同原則と、「翻訳」の視点から国際社会と平和構築についてお話しいただきます。
その後、長先生を囲んで、関心の近い学生の発表を交え、平和構築や国際援助について考えるワークショップを開催します。
●講師プロフィール:
長 有紀枝(おさ・ゆきえ)先生
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授・認定NPO法人難民を助ける会(AAR Japan)会長。
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院政治学研究科修士課程修了、東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム博士課程修了(博士2007年)。1991~2003年までAAR職員として旧ユーゴスラヴィア、アフガニスタン、チェチェンなどの緊急人道支援や地雷対策・廃絶活動などに携わる。2009年より立教大学教授。主な著書に『入門 人間の安全保障―恐怖と欠乏からの自由を求めて』(中央公論新社2012年、増補版2021年)、『スレブレニツァ あるジェノサイドをめぐる考察』(東信堂2009年)。編著に『スレブレニツァ・ジェノサイド 25年目の教訓と課題』(東信堂2020年)。他関連論文多数。ホームページhttps://osayukie.com/にコラム等掲載。
申し込み
事前登録不要です。
お問合せ先
担当:施 光恒(せ・てるひさ)
電話:092-802-5624
Mail:se★scs.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。
九州大学ホームページもあわせてご参照ください。