日本型風車ウェイクモデルの社会実装の実現に向けて

〜 ジャパン・リニューアブル・エナジー(株)、東京ガス(株)とJSTのA-STEPの産学共同(本格型)に採択 ~

 九州大学応用力学研究所の内田孝紀准教授は、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社と東京ガス株式会社とともに、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のA-STEP産学共同(本格型)に採択されました。2022年10月1日より、「洋上ウインドファームの採算性と耐久性の最適設計に資する日本型ウエイクモデルの開発と社会実装」というプロジェクト名で研究開発が開始されます。本プロジェクトでは、現在実施中の研究プロジェクトをさらに加速・発展させ、応用力学研究所発の風車ウエイクモデルの社会実装の実現に向けた研究開発を行います。
 本プロジェクトのコア技術は、内田准教授が開発している「数値風況予測モデル・リアムコンパクト」と、「CFDポーラスディスク・ウエイクモデル」です。これらはすべて純国産技術であり、前者の「数値風況予測モデル・リアムコンパクト」は、陸上(山間部)での風力発電に対して既に多くの実績を有しています。後者の「CFDポーラスディスク・ウエイクモデル」は、洋上風力発電における最重要検討課題である複数の風車ウエイクの相互干渉現象を、風力発電事業者の立場から予測可能です。
 日本特有の自然条件(地形・気象・海象)に適合した日本型の洋上風力発電(沿岸/沖合/着床/浮体)
を早期にかつ適切に実現するためには、大学と複数の企業が産学連携スキームで一丸となり、スピード感をもって研究開発に取り組むことが重要です。本プロジェクトでは、響灘ウインドエナジーリサーチパーク合同会社が所有する福岡県北九州市響灘地区の風力発電設備を対象とし、スーパーコンピュータによる風車ウエイクシミュレーション、大型風洞設備を用いた風車模型実験、リモートセンシング技術(鉛直ライダー)やUAV(ドローン)を用いた野外計測、風車操業データの分析を総合的に実施します。これらを通じて、未だ謎の多い風車ウエイク現象を正確に理解し、以下2項目の予測精度の高度化と社会実装を実現します。さらに、一連の研究成果を足掛かりに、風車ウエイクを積極的に制御することで洋上ウインドファーム全体の発電量を向上させ、風車の故障リスクを低減する手法の構築を目指します。 

詳細は九州大学プレスリリースをご参照ください。

お問合せ先

応用力学研究所 風工学分野 内田 孝紀 准教授
電話:092-583-7776
FAX:092-583-7779
Mail:takanori★riam.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

九州大学ホームページもあわせてご確認ください。

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