座談会「中村哲先生のスピリットを継承する」を開催

~「中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト」主催の座談会を開催~

 令和4年3月13日、本学伊都キャンパスの中央図書館内きゅうとコモンズにて、「中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト」主催の座談会を開催しました。
 九州大学では、故・中村哲医師(1946-2019. 九州大学医学部卒)の意志と仕事を次代に伝えるため、2021年3月にプロジェクトを立ち上げ、中村哲医師メモリアル・アーカイブ(展示スペース)、中村哲著述アーカイブ(デジタルアーカイブ)、中村哲記念講座(基幹教育総合科目)という三本柱の取組みをスタートさせました。
 座談会は、その1年の節目に、中村先生の活動に直接的間接的に関わってこられた方々と、この活動を次代へと繋いでいく取組を始めたばかりの若い世代や本プロジェクトの教職員などが出会い、語り合い、視点を分かち合う場として企画しました。現地事業を引き継いだペシャワール会の方々、報道関係者、大学生団体「哲縁会」と福岡高校「ペシャワール班」、中村先生の授業に取組む教員など、さまざまな年齢や立場、距離感で関わる方々約30名が参加しました。

 村上優ペシャワール会会長からの最近の現地活動状況に関するご報告ののち、4グループに分かれ、それぞれのアプローチで中村先生への理解を深め、終盤では中村先生のご友人である宮崎信義先生(久山療育園理事長)に、学生時代、そしてキリスト者としての中村先生についてミニトークをしていただきました。それぞれの中村先生像や現地活動の現在、それらをどのように伝え、志をつないでいくのかなど、短い時間では語りつくせませんでしたが、このような機会を涸らさないことも、プロジェクトの役割であると再認識しました。
 本学の内藤敏也理事(当時)は「中村先生の行動、悩みも含む考え、試行錯誤、それらをきっかけにさまざまな思いを交わしていくことこそ、われわれが継承活動として目指すべきことでは」と感想を述べ、中村先生に関わるさまざまな活動をつなぐハブとしても九大が役に立てれば、とプロジェクトを代表して参加者へ感謝の意を伝えました。
※座談会の記録は、中村哲著述アーカイブにて公開予定です。

 会場きゅうとコモンズ内の中村哲医師メモリアルアーカイブには、ペシャワール会PMS支援室、九州大学芸術工学研究院、九州大学広報本部サイエンスコミュニケーターの協力で、完成した英語版リーフレットを置いています。ぜひお立ち寄りください。

【参考】
・中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト
WEBサイト:https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/pj_nakamuratetsu
Twitter:https://twitter.com/pj_nakamura

・中村哲著述アーカイブ
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/nakamuratetsu
※3/25より石風社発行の中村医師著書本文(一部)を公開中

・九州大学附属図書館WEBサイト(座談会報告記事)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/47717

お問合せ先

九州大学附属図書館 eリソース課 リポジトリ係内
「中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト」事務局
電話:092-802-6246
Mail:pj_nakamura★jimu.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

九州大学ホームページもあわせてご参照ください。

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株式会社湖池屋のプレスリリースに掲載されました

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