九州大学栄誉教授バリー・シャープレス博士の2度目のノーベル化学賞受賞について

~本学栄誉教授バリー・シャープレス博士が、2022年ノーベル化学賞を受賞しました 

この度、本学栄誉教授のバリー・シャープレス(K. Barry Sharpless)博士が、2022年ノーベル化学賞を受賞されました。これは、2001年のノーベル化学賞受賞に続く、2度目の受賞となります。九州大学関係者として大変光栄に思いますとともに、九州大学を代表して、シャープレス博士に心からお祝い申し上げます。
博士は、「遷移金属錯体を利用した精密酸化反応」という研究の成果により、2001年に1度目のノーベル化学賞を受賞されました。受賞にあたっては、本学の香月勗(かつき つとむ)(1946年~2014年)理学研究院教授(当時)との共同研究が大いに貢献していることが知られています。
香月先生は、米国留学中にシャープレス博士の研究に参加しましたが、その際、ともに開発した「香月-シャープレス酸化反応」が、受賞対象となる研究の一つに数えられています。
このような香月先生との親交がきっかけとなり、シャープレス博士は、2010年5月21日に本学に来学、若手研究者や学部・大学院生に向けて、「次世代の若手研究者へ向けてのメッセージ」と題し、ご講演いただきました。また、これを機に、本学の教育・研究への貢献が大きく見込まれるものとして、本学第1号となる栄誉教授の称号を、シャープレス博士に授与しています。
このたびの2度目のノーベル化学賞受賞は、「クリックケミストリー」という手法の開発によるものであり、1度目の受賞の際の研究テーマとは異なるものです。このように、二度にわたるノーベル化学賞受賞という顕著な功績は、かつて、博士のご講演に参加した若手研究者はもとより、現在、自らの研究に邁進しているすべての研究者にとって、大きな励みになるに違いありません。
九州大学は、2030年に向けた目指す姿として、「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げています。その実現に向け、自由闊達な研究の推進とそれらを基盤とした組織的な国際協働の拡大、そして未来を拓く探求心旺盛な学生を育てる教育により、国や、専門分野、世代を超えて多様な人材が集う国際頭脳循環の拠点形成に取り組んでまいります。

改めまして、シャープレス博士の素晴らしいご功績に、心からお祝い申し上げます。

                                       九州大学総長
                                       石橋 達朗
九州大学ホームページもあわせてご参照ください。

糖尿病網膜症の進行に関わるメカニズム、網膜表面での免疫細胞自己増殖を発見

福岡市とともに学び・創る「SDGs ワーケーション」プロジェクト

関連記事

  1. 令和5年度 システム生命科学府大学院・入試説明会…

    ~ システム生命科学府大学院・入試説明会をオンラインで開催します ~…

  2. 知的財産と標準化・オンラインシンポジウム「技術・…

    知的財産と標準化・オンラインシンポジウム「技術・デザインの国際標準化の現在地…

  3. 高校・大学・NPOが共創する、SDGs国際ボラン…

    本プログラムは、SDGs2030の実現に向けた社会課題の探究・解決をテーマと…

  4. 【学内向け】日本医療研究開発機構 九州大学 A…

    【学内向け】日本医療研究開発機構 九州大学  AMED-CREST, PRI…

  5. 高専生インターンシップ募集(芸術工学部未来構想デ…

    ~ 高専4、5年生インターンシップ募集 ~ 芸術工学部未来構想デザ…

  6. 【10/5開催】2024年度工学研究院機械工学部…

    ~機械工学の中で扱われている様々な流れの知見やその応用に関する研究の最前線を…

  7. 《11/2開催》五感で感じよう! 水辺の生き物展…

    ~生物多様性保全×土木をテーマとして、水辺の生き物の水槽展示を行います。小学…

  8. 【12/15開催】第1回九州大学人社系副専攻プロ…

    〜第1回九州大学人社系副専攻プログラム研究ポスター報告会を実施します〜 …