母親の職業上の医療用物質の使用と出生児における小児白血病との関連

~ 子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)について ~

ポイント

・エコチル調査の全国10万人のデータを用いて、エコチル調査九州大学サブユニットセンターは、3歳までの小児がんと両親が職業で取り扱った医療用物質の関連を調べました。
・3歳までの小児白血病の発生は、妊婦が抗がん剤を取り扱った場合に、そうでない場合と比較して多いという結果になり、関連がある可能性が示唆されました。
・ただし、妊婦が抗がん剤を取り扱った方法・時期・量が明らかでない、小児白血病を発症した児の症例数が少ないといった制約があり、さらなる詳細な調査が必要です。

概要

 エコチル調査福岡ユニットセンター(九州大学小児科)大学院生の山本、准教授の古賀らの研究チームは、エコチル調査の約10万人のデータを使用して、両親が職業で取り扱った医療用物質と3歳までの小児がんの関連について解析しました。その結果、乳児期までの調査では関連が明らかとならなかった小児白血病の発症に、妊婦の抗がん剤の取り扱いが関連している可能性が示されました。なお、妊婦が抗がん剤を取り扱った方法・時期・量が不明、白血病を発症した児の症例数が少ないなどの制約があり、更なる詳細な調査が必要です。
 本研究の成果は、令和5年10月3日(日本時間10月4日)付で米国血液学会から刊行される血液分野の学術誌「Blood」に掲載されます。
※本研究の内容は、すべて著者の意見であり、環境省及び国立環境研究所の見解ではありません。

詳細

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