日本気象学会九州支部第22回気象教室
日本気象学会九州支部では、どなたでも参加できる気象に関する一般向け講演会である「気象教室」を毎年開催しております。オンライン開催であるため、九州地区以外の方でもご参加頂けます。今回は、先日公表された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書」に関する話題を取り上げます。多くの方々にご参加頂き、気候変動に関する正しい科学的知識を吸収して頂ければと思います。
チラシ(別タブで開きます)
対 象 一般向け、高校生向け、在学生・教職員向け
開催日時 2021.12.19 (日) 13:00 ~ 2021.12.19 (日) 15:30
会場名 オンライン(Zoom および YouTube Live)
定 員 先着 990名 ※ Zoomウェビナー(先着990名様)とYouTube Live(無制限)によるオンライン開催
参加費 無料
テーマ:コンピューターシミュレーションが描く気象の将来予測 〜IPCC最新報告書が伝えること〜
【講演1】
「IPCC第6次評価報告書の概要」〜社会へのメッセージ〜
渡部雅浩氏(東京大学 大気海洋研究所 教授)
(概要)
2021年8月に、IPCC第一作業部会の第6次評価報告書(AR6)が公開されました。これは前回報告書から8年ぶりとなるもので、近年の観測データの充実や気候モデルの発展を反映した内容となっています。また、2050年カーボンニュートラルに関連して、近未来の温暖化予測が大きな注目の的となっています。このAR6の内容を分かりやすく紹介し、そこからどのようなメッセージをくみ取れるかを皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
【講演2】
「将来シナリオ研究について:排出緩和シナリオの探索」
花岡達也氏(国立環境研究所 社会システム領域 地球持続性統合評価室 室長)
(概要)
IPCC排出シナリオ特別報告書(2000)において排出シナリオを描くコンセプトが示され、世界の研究機関・研究者によって様々な排出シナリオが描かれてきました。特にIPCC第4次評価報告書(2007)以降、排出緩和シナリオ研究が国連気候変動枠組条約における国際交渉に大きな影響を与え、パリ協定(2015)において「世界の平均気温上昇を2℃未満に抑えるとともに1.5℃に抑える努力を追求する」ことが合意されました。そこで、これらの排出緩和シナリオは、どのように描かれているのか? 将来シナリオを描く際のコンセプト設計や、統合評価モデルを用いた排出緩和シナリオの定量的な評価手法などについて紹介します。
【座長】竹村俊彦氏(九州大学応用力学研究所 主幹教授)
【共催】日本気象学会九州支部 九州大学応用力学研究所
【後援】日本気象予報士会西部支部
詳細はこちらよりご参照ください。