《7/12開催》Kyushu U Connect: 音と科学と音楽と―つながるかな?―

~テーマは「音楽・音・科学のつながり」~

今年で4回を迎えるのKyushu U Connectイベント、今回は福岡女学院大学と共催でお届けします。テーマは「音楽・音・科学のつながり」。バイリンガルで行われる講演とディスカッションを通して、音の世界の多様性を探求しましょう。

会場は福岡女学院ギール記念講堂。九州大学から2名、福岡女学院から1名の研究者が登壇し、音や音楽、科学に関する多様な研究を紹介します。また、九大フィルハーモニー・オーケストラのメンバー4名が、協和を作る音楽家の思考を実演を交えながら発表します。さらに、イベント冒頭では福岡女学院高校音楽科の生徒とオルガニストの先生による特別演奏もお楽しみいただけます。

講演後には、登壇者と直接お話しできる1時間のディスカッションタイムも設けています。研究者と語り合いながら、音の世界への理解を深める貴重な機会です。

聴覚心理学から文学における「音」の表現まで、幅広い視点から音を捉える本イベント。大学教員、学生、サイエンスコミュニケーターがファシリテーターとなり知的好奇心を刺激する時間を楽しみましょう。音、音楽、科学のつながりを探るこの貴重な機会をお見逃しなく!

Kyushu U Connectとは?
Kyushu U Connectは、九州大学の教員やサイエンスコミュニケーターが中心となって進めているプロジェクトです。世界的な大学としての強みを活かしながら、地域とのつながりを深める「コミュニティ・エンゲージメント」に力を入れています。

私たちのミッションは、大学と福岡・九州の地域社会をつなぐイベントを企画し、必要なリソースを提供すること。研究成果はもちろん、社会や文化に関する幅広いテーマを扱えるのが、Kyushu U Connectの魅力です。

このイベントを通じて、福岡・九州・日本、そして世界の人たちがつながり、九州大学の研究者とさまざまなコミュニティの人々が出会い、交流が生まれることを目指しています。

ポスター表

ポスター裏

対 象:一般向け、高校生向け、小・中学生向け、在学生・教職員向け
言 語:英語で行われるの講演ではスライド言語は日本語です。日本語で行われる講演ではスライド言語は英語です。
日 時:2025.07.12(土)13:00~16:30
場 所:福岡女学院 ギール記念講堂★MAP
定 員:先着120名
参加費:無料

詳細

当日スケジュール
13:00-13:20 福岡女学院オルガニスト古賀智子によるパイプオルガン演奏、福岡女学院高校音楽科生徒による特別演奏
13:20-13:50 蓮尾絵美 九州大学芸術工学研究院助教 講演
13:50-14:20 ウィリー・ウォン 九州大学システム情報科学研究院教授 講演
14:20-14:30 休憩
14:30-14:50 九大フィルハーモニーオーケストラメンバーによる発表と演奏
14:50-15:20 大國眞希福岡女学院大学人文学部 教授 講演
15:20-16:20 ディスカッションタイム
16:20-16:30 パネルディスカッションと閉会の挨拶

講演者
——————————
「聴覚心理学で「聴こえ」の不思議を探ろう!」
蓮尾絵美助教(九州大学芸術工学研究院 音響設計部門)

みなさんは、あるがままの「音」を聴いていると感じておられると思います。ところが、驚くべきことに、私たちが聴いている「音」と、音の物理的な性質とがくい違っていることがあります。しかも、同じ音の聴こえ方が人によって異なることすらあります。この講演では、そのような例を音のデモンストレーションでお示しします。実例を通じて聴覚の不思議を科学的に解明する学問である聴覚心理学に興味を持っていただければ幸いです。
——————————

「耳の力を知る:音と調律の科学」
ウォング・ウィリー教授(九州大学システム情報科学研究院 情報学部門)

楽器を演奏する前に、必ず調律する必要があります。調律をする時、なにが起こっているのでしょうか?また、2人で異なる音を出す場合、どうやってお互いの音を合わせているのでしょうか?最近の研究によって、耳は音を受け取るだけでなく、音を作り出すことが明らかになっています。調律は、この機能を使って行われていると考えられています。現在では、耳が作り出す音を使って聴力の問題が診断されていますが、何百年も前にバッハのような音楽家たちはこのことを知り、作曲に活用していました。講演ではこれらの内容に加え、大きな音や音楽を聴くことで起こる聴力の低下について触れ、聴力障害を持つ人々を助けるAIを活用した研究も紹介します。
——————————

「文学の音について考える」
大國眞希教授(福岡女学院大学人文学部現代文化学科)

文学(詩、小説、短歌)の音とは何かを考えたときに、韻律やリズムなどを思い浮かべるひとが多いかもしれない。一方で、黙読をしたときに無音であるにも関わらず、聞こえてくる音について思いを馳せるひともいるだろう。今回は文字の音としての側面(話すこと)をあえて伏せて、読書体験として音はどのように読者に届くのかを考え、文学が空間や音を立ち上げるために利用している形式・構造を意識して、音への理解を高めたい。
——————————

「音の協和と科学」
九大フィルハーモニー・オーケストラ

演奏者
大野将司 工学部新3年(発表担当者)
斎藤優斗 芸術工学部新3年(奏者)
上田慶子 工学部新2年(奏者)
大島奏穂 共創学部新2年(奏者)

協和的なハーモニーを作るために、普段オーケストラの奏者が何を考えているのか、物理的な側面から解説する。トロンボーン3重奏によるオーケストラスタディの実演を交える。
——————————

申込み方法

事前申し込みの必要あり
https://forms.office.com/r/tERL5HsC8n

申込受付期間

2024.05.30(金)-2025.07.09(水)

お問合せ先

担当:九州大学総務部広報課
電話:092-802-2131
Mail:sysintlkh★jimu.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

ホームページ

九州大学ホームページをご参照ください。

《6/20開催》第108回サイエンスカフェ@ふくおか「空を飛びかう見えない波をつかまえる」〜45ヶ所で気圧を測ると??〜

《6/9開催》科学潜水啓発シンポジウム 第2回「科学潜水とフィールドでの安全管理が拓く科学のフロンティア」

関連記事

  1. 「近年の日本語・韓国語起源論と農耕の拡散」(第3…

    人文科学研究院教授 宮本 一夫九州大学アジア・オセアニア研究教育…

  2. 【10/23】増子文部科学審議官が九州大学を視察…

     増子 宏(ますこ ひろし)文部科学審議官が本学を訪れ、本学執行部等との意見…

  3. Virtual Graduate Study W…

    国際部留学課課長 松川 耕三"Virtual Graduate…

  4. 九州大学 Kyushu University

    九州大学と沖縄科学技術大学院大学(OIST)が包…

    ~九州大学と沖縄科学技術大学院大学(OIST)が包括連携協定を締結~ …

  5. 令和4年度秋季学位記授与式

    ~ 令和4年度秋季学位記授与式を挙行 ~ 令和4年9月22日(木)、…

  6. 【10/28~11/29】2024秋・World…

    九州大学生協&国際化 学生委員会コラボ企画第2弾! 九州大学伊…

  7. Open Cafe 2021 ~九大女子卒業生に…

    ~九大女子卒業生に聞く!キャリア講演会&交流会~男女共同参画推進室で…

  8. 九州大学 Kyushu University

    服部誠太郎福岡県知事が伊都キャンパスに来学

    ~第4回 福岡県・九州大学イノベーションカンファレンスを開催~令和6年7…