九州大学大学院医学研究院とオークランド・ユニサービス社が覚書を締結

ワクチン研究とデータを共有し、世界的なワクチン研究の効率化を目指す

このたび九州大学大学院医学研究院は、ニュージーランドにあるオークランド大学ワイパパ・タウマタ・ラウ校の商業化・イノベーション部門であるオークランド・ユニサービス社との間で、ワクチン研究に関するデータを共有し、世界的なワクチン研究の効率化を目指すことを目的に、令和6年7月17日に覚書を締結いたしました。

本覚書の締結により、まずは以下の点を取り組む予定です。

1.LIFE(*1) /VENUS(*2)をGVDN(*3)の世界的な施設ネットワークの一部に組み入れ、より良いデータの調和を図る。
2.ワクチンの安全性/有効性評価について、合意に基づき協力を図る。
3.より強力な APAC 地域アクティブサーベイランスのネットワーク構築に取り組む。

研究者からひとこと(医学研究院 福田治久准教授)

「これまでLIFE、VENUSの研究を行ってまいりましたが、この研究が日本で達成できるインパクトを誇りに思います。今回の覚書による連携により、ワクチンの信頼性を高め、APAC(アジア太平洋地域)及び世界的なアクティブサーベイランスのネットワーク構築に大きく貢献するでしょう。」

用語解説

*1 LIFE(Longevity Improvement & Fair Evidence):
2019年に開始され、日本における健康寿命の延伸と健康格差の縮小に向けたエビデンスの創出を目的とした、多地域にまたがる地域ベースのデータベースプロジェクト。

*2 VENUS(Vaccine Effectiveness, Networking, and Universal Safety):
2021年に開始され、全年齢層をカバーする大規模サンプルで、ワクチン接種者と非接種者の比較評価を可能にする日本初のワクチンデータプラットフォーム。

*3 グローバル・ワクチン・データ・ネットワーク(GVDN):
2019年に設立され、現在26カ国の31の協力機関で構成。GVDNは、6大陸の数百万人から得られたデータをもとに、著名な研究機関、政策立案者、ワクチン関連団体と協力し、ワクチンの安全性と有効性に関する調和されたエビデンスに基づくアプローチを確立。オークランド大学が全額出資し、研究者を支援するオークランド・ユニサービス社(Auckland UniServices Ltd)(非営利企業)を拠点とするグローバル・コーディネーション・センターによって支えられ、ワクチンの安全性と有効性のプロファイルを包括的に理解することを目的とし、より安全な予防接種の実現を目指す。

お問い合わせ

九州大学 大学院医学研究院 福田治久 准教授
電話:092-642-6956
FAX:092-642-6961
Mail:fukuda.haruhisa.977★m.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

九州大学ホームページをご参照ください。

太陽圏の果てで宇宙線はどのように作られるのか

ミトコンドリアの品質を維持する薬が糖尿病や脂肪肝を改善させる

関連記事

  1. 線香の煙を吸入すると喘息が悪化する?

    -線香の煙が気道に及ぼす影響を科学的に解明- 九州大学大学院医学研究…

  2. 第1回藤井德夫賞 受賞者決定!

    寄附金を活用した本学独自の賞の創設・研究奨励九州大学は、「Kyushu …

  3. 《11/26開催》第213回アジア・オセアニア研…

    吉原 一文 教授(キャンパスライフ・健康支援センター)九州大学アジア…

  4. 【10/30開催】第163回アジア・オセアニア研…

    太田 耕平 教授(農学研究院 資源生物科学部門)九州大学アジア・オセ…

  5. 組織の細胞集団に潜む幹細胞のエピゲノム解析手法を…

    〜 がん組織の精密プロファイリングに成功 〜 筋肉や肝臓といった組織…

  6. ドラッグリポジショニングによる 希少疾患に対する…

    九州大学病院 ARO 次世代医療センター特任講師 有馬 充九州大…

  7. 体の「痛い」を脳から治す

    ―疼痛関連神経回路をターゲットとした神経障害性疼痛の新たな治療戦略―…

  8. 全国8地域からなる大規模認知症コホート研究で境界…

    全国8地域からなる大規模認知症コホート研究で境界型糖尿病とアルツハイマー…