日本一巨大なフキ「ラワンブキ」はなぜ大きいのか?

―巨大化の原因解明に挑む―

 ラワンブキは、北海道足寄町の螺湾(らわん)川や茂足寄(もあしょろ)川に沿って自生するアキタブキの一種で、北海道遺産に選定されています。高さは2-3 m、茎の直径は10 cmにも達し、日本一巨大なフキとして知られています。しかし、このラワンブキが巨大化する原因についてはよく分かっていません。
 九州大学農学部附属北海道演習林の智和正明准教授、内海泰弘准教授、足寄動物化石博物館の安藤達郎館長、澤村寛特任学芸員(前館長)らの研究グループは、足寄町の協力を得て、2015年から調査を開始しました。その結果、螺湾川や茂足寄川の上流から流れてくる豊富な栄養分が、ラワンブキを巨大化させている大きな要因であることを明らかにしました。
 本研究では、螺湾川や茂足寄川の上流の雌阿寒岳ふもとから流出する河川水に窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウムといった植物の成長に必要な栄養分が、平均的な河川水よりも約10倍程度多く含まれていることを示しました。この源水が、下流の河川沿いの土壌に入り、栄養分が増えることで、ラワンブキの巨大化を引き起こしていました。さらに、演習林内の畑でフキを生育させたところ、栄養分が豊富にある条件下でフキの成長が促進されることを確認しました。
 本研究成果は,2021年1月25日19時(日本時間)に国際学術誌「Scientific Reports」にオンライン版で公開されました。

詳細

九州大学プレスリリースをご参照ください。

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