~ヨーロッパとのさらなる国際連携強化へ ~
2024年6月13日(木)、ジャン=エリック・パケ駐日欧州連合(EU)大使を代表とする訪問団が本学伊都キャンパスに来学されました。初夏を感じさせる爽やかな好天のもと、一連のプログラムが行われました。
プログラムは表敬訪問から始まり、本学からは石橋総長、岩田国際担当理事、ローレンス国際担当副学長、佐々木研究教育推進副学長(水素エネルギー国際研究センター長)、許斐国際担当副理事、蓮見EUセンター長らが同席しました。表敬訪問では、EUが実施する「ホライズン・ヨーロッパ」プログラムの今後の展望を含め、日EUにおける更なる連携の可能性について闊達な意見交換が行われました。
その後、キャンパス視察として、水素エネルギー国際研究センターと最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)を訪問されました。パケ大使は、両センター長による説明を熱心に聞き入られ、両施設における活動・成果に強い関心を示されました。また、キャンパス内の移動では、水素と酸素により生み出された電気で走行する燃料電池自動車「MIRAI」の体験乗車もしていただきました。
プログラムの締めくくりとして、本学EUセンター主催、本学ストックホルム・リエゾンオフィス後援により、パケ大使による特別講演「欧州連合の未来戦略と日欧関係」を開催し、20名を超える学生・教職員が参加しました。日々変化する世界におけるEUと日本との関係についてお話しいただき、参加者は大使の熱のこもった講演に真剣に耳を傾けていました。また、後半のインタラクティブセッションでは、参加者から積極的な質問が寄せられ、当初の予定時間を越えて大使との活発なディスカッションが行われました。インタラクティブを重視したスタイルのイベントにより、参加者は大使と身近な距離感でコミュニケーションでき、本学として貴重な機会が得られました。
本学は2010年にEUセンターを設置し、EUの日本における学術拠点として、広くEUの政治・経済・科学技術、文化面における情報発信、ならびに本学におけるEU研究・教育の一層の拡充を図ってきました。その代表的な取組みがEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)であり、研究領域横断型の学際的な学習・研究の機会を学生に提供しています。
また、本学はEUを含めたヨーロッパの現地拠点としてストックホルム・リエゾンオフィスを2020年に設置し、現地に常勤職員を駐在させています。オフィスを大学全体として活用し、国際大学連携コンソーシアム(MIRAI:日・スウェーデン、RENKEI:日・英)の活動に加え、国際的な産学連携に向けた情報収集・ネットワーキング、学部・大学院が行う教育研究活動の現地支援、現役学生および同窓生との交流の機会提供など、幅広い活動を展開しています。
これらヨーロッパを軸とした活動を含め、本学は、自らが定める長期ビジョン「VISION 2030」に基づき、組織的な国際協働を通じて国際頭脳循環のハブとなり、国際社会においてリーダーとなる人材の輩出および地球規模課題の解決に向けて取り組んでいきます。
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