〜 第12回 国際日本語ディベート合宿講座・大会を開催しました ~
本学大学院言語文化研究院ではディベートを通した国際交流活動にも長年取り組んでいます。今年は8月23~27日の5日間、コロナ禍を超えて対面形式では4年ぶりの「国際日本語ディベート講座」を開催しました。
本合宿講座は、海外の日本語学習者と本学学生をはじめとする日本語母語話者が協働してディベートの方法を学び、同時に国際親善を深めるというユニークな活動です。今年で12年目を迎えましたが、過去3年間はコロナ感染対策による渡航制限などのために、オンライン開催を余儀なくされました。ようやく今年は、自然豊かな大分県九重町に位置する本学の合宿施設「山の家」で34名の東アジアの大学生と教員が4泊5日の講座を通して共に日本語ディベートを学ぶことができました。参加学生の所属は、九州大学、佐賀大学、筑紫女学園大学、福岡教育大学、釜山外国語大学(韓国)、建国大学(韓国)、惠州学院(中国)、国立陽明交通大学(台湾)、元智大学(台湾)。また、海外から上條純恵先生(国立陽明交通大)、諏訪昭宏先生(釜山外大)、張小英先生(恵州学院)が合宿の準備運営に携わり、学生とともに来日しました。
ディベートは外国語教育の手段としても有効であることが研究報告されています。日本語教育の教室でも一部で行われていますが、本講座ではまず日本語母語話者と日本語学習者が机を並べて講師(鹿児島大学・上土井宏太助教)からディベートの基礎を学び、その成果をもとに協力しながらディベートの試合準備を行い、合宿の最後には試合を行いました。今年の論題は「日本は小学校、中学校、高等学校の全ての宿題を禁止すべきである。是か非か。」でした。
今回は九州地区の日本語教育関係のネットワークを通じて幅広い参加者募集に努め、本学のみならず他大学からも大学生の参加があり、交流の輪を広げることができました。ディベート活動だけでなく、BBQやゲーム、温泉散策、スポーツ等々、合宿生活を楽しめたようです。
お問合せ先
本講座やその他のディベート活動に関するお問い合わせは、大学院言語文化研究院ディベート教育支援グループ(debate[at]flc.kyushu-u.ac.jp)までメールでお願いします。
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