農学研究院 石野良純教授が「2022年米国微生物学アカデミー会員」に選出

〜農学研究院 石野良純教授が「2022年米国微生物学アカデミー会員」に選出!〜

 本学農学研究院生命機能科学部門の石野良純教授が、今年のAmerican Academy of Microbiology Fellow(米国微生物学アカデミー会員)に選出されました。
 American Academy of Microbiology(米国微生物学アカデミー)は、微生物学研究の発展と、優れた研究成果を広く社会に公知させる目的で、*米国微生物学会(American Society of Microbiology: ASM)により、1955年に設立されました。

 米国微生物学アカデミー会員は、卓越した独創的研究成果により微生物学分野の発展に貢献した科学者の中から厳しい審査過程を経て選出されます。
これまでに約2,700名の著名な科学者が選出されており、日本からは過去に31名が選出されています。
*米国微生物学会(American Society of Microbiology: ASM)は、1899年に設立された生命科学分野で最も歴史のある学会で、世界最大の会員数(会員数約43,000人)を有しています。

 石野教授の専門は、アーキア(古細菌)の基礎分子生物学とその応用です。石野教授は今日の生命科学で最も注目を集めているゲノム編集技術に応用されたCRISPR(クリスパー)の発見者としても知られていますが、未開拓の分野であったアーキアの遺伝情報が如何に複製され、その安定性を維持しているのかを分子生物学的に研究し、終始世界をリードしてきました。また、超好熱性アーキアのDNA複製因子は熱に安定であることから、PCRやそれに関連する遺伝子工学技術開発にも貢献してきました。これらの研究により、Gordon Research Conferenceでの5回を含めて、15か国 (USA, UK, France, Germany, Italy, Denmark, Austria, Norway, Russia, Chile, China, Korea, South Africa, Saudi Arabia, Japan)で39回の招待講演を行なっています。

九州大学ホームページも併せてご参照ください。

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