野外フェス会場に水素社会が出現!

~九州大学水素プロジェクト+福岡県+福岡市 水素による脱炭素社会実現に向けた取組~

九州大学水素エネルギー国際研究センターは、今から約20年前に水素プロジェクトを立ち上げ、 研究教育活動を行っています。いち早く、燃料電池自動車(FCV)を大学公用車として導入し、九州大学水素ステーションを活用した社会実証を進めています。伊都キャンパス内で、将来のエネルギー社会の姿をいち早く具現化して、それを広めることで、大学が社会を先導する重要な役割を果たせることを国内外に示してきました。 このたび、本学のある糸島半島で4年ぶりに開催される「Sunset Live2023」(9月2日、3日)において、九州大学、福岡県、福岡市と共同で、ゼロエミッション社会の姿を具現化する取組を行います。本学と福岡県のFCV、福岡市のMoving e (移動式発電・給電システムバス)のMPP(可搬型バッテリー)から、FM 発信局やステージの照明、店舗や休憩室内の空調など、15 カ所に電力供給を行います。 一部のエリアは、オフグリッド*1 な環境で、全ての電力を福岡市産のクリーンな水素*2 でまかない、環境にやさしい「水素エコエリア」を作ります。エネルギーを地元で作り、地元で使う、エネルギーの地産地消を実現します。

今回の取組を通して、来場する多くの方々に水素エネルギーを利用した将来のエネルギー社会について、知って、感じて、いただくきっかけを作り、普及啓発を進めてまいります。

用語解説

※1オフグリッドとは、送電系統(電線を伝って電力会社から家などに送られる電力網)とつながっていない電力システムで、独立して電力システムを動かすことです。
※2 使う時だけではなく、製造するときにも、大気中の二酸化炭素(CO2)をふやさない環境にやさしい水素です。今回の取組で使う水素は、主に福岡市が下水から製造するクリーンな水素を使用します。

お問合せ

九州大学水素エネルギー国際研究センター
藤田美紀、西原正通
電話:092-802-6776
Mail:fujita.miki.716★m.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

九州大学ホームページもあわせてご参照ください。

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